商用利用OK。全部無料。美しい写真しか置いてないストックフォトサービス「Unsplash」はどこへ向かうのか。

Unsplash

正直チョーびびった。

写真を撮る人間として、撮った写真を使う人間として、そして、いちウェブユーザーとして。

知らなかったのである。
世界中の写真家25万人がここに集まって、なんかとんでもなく楽しそうなことをしていることを。

「Unsplash」

Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash

アクセスしてもうびっくり。
これが、この写真が無料ってどういうことだ・・・・・・・・まったく理解ができん。まじ卍じゃん・・・・。

280万点を超えるという点数にも驚きだが、圧倒されるべきはそのクオリティだ。
洗練された構図、研ぎ澄まされた色彩、周到なカラーグレーディング。ストーリーを感じさせる被写体。

トップページには、まさに作品と呼ぶにふさわしい写真がズラッと並ぶ。
そのどれもが商用利用を含むすべての用途に対し、費用が発生しないのだから、意味わからんというほか無い。

てか280万点ってやばくない?

Unsplashに掲載されている写真は、すべて無料でお使いいただけます。商業目的でも非商業目的でもご利用いただけます。写真家やUnsplashの許可を得る必要はありませんが、可能であれば許可をお願いします。

Unsplash

厳密には、大きな編集を伴わない場合(≒写真そのものの販売)と競合サービスでの使用は禁止されてはいるが、雑誌の表紙でもTVCMでも、ブログ記事のヘッダーでも、素材として完全無料で写真が使える。
利用に際してはクレジットの記載は必須ではないが、「できれば入れてほしい」とのこと。

ヒント:帰属を表示する方法
アトリビューションは必須ではありませんが、Unsplashの写真家は、アトリビューションが作品への露出を提供し、共有を継続することを奨励するため、アトリビューションを高く評価しています。

Unsplash

例えばこんなふうに

Photo by Kevin Grieve on Unsplash

入れるさ。クレジットくらい、喜んで。いやほんまありがとう。てかまじで写真うまくね? Thanks Kevin. Thanks Unsplash.

Unsplash、眺めてるだけでもめちゃくちゃ楽しい。写真の勉強になる。や、ブログでも仕事でも使わせていただくけども。

ちなみに写真エンジンAPIやライブラリ(JavaScript, PHP, Ruby)も公開されていて、ウェブアプリやスマートフォンアプリに組み込むことが可能。全部無料。抜かりなし。というかサービス精神旺盛すぎんか。

Unsplash Image API | Free HD Photo API

Unsplashはどこへ向かうのか

これだけ大きなコミュニティとなってしまったUnsplashだが、調べてみると2021年3月にゲッティイメージズに買収されている。(金額非公開)
Unsplashの事業そのものに収益性はないので、買収の目的はゲッティイメージズ傘下の既存ストックフォトサービスとの競合性のコントロールなのだろう。しらんけど。

完全無料サービスを継続・拡大していくにあたり、ユーザーが増えるにしたがってサーバ費用を始めとした維持費が重くのしかかり、運営を苦しめるのは、Wikipediaを見ていれば嫌というほどわかる。

また、2021年5月現在、Unsplashに作品を投稿をしている25万人のフォトグラファーに対して金銭面でのインセンティブを与える仕組みは無い。求心力が弱まりそうになったときに、コンテンツに対し広告を追加して、見事に切り抜けてみせたYoutubeのように、今後運営の方針転換をすることも考えられなくは無いが、写真というコンテンツを扱いながら単なる有料ストックフォトと異なる収益モデルを生み出し、次のステップに進むことができるかどうか。

ゲッティイメージズの資本力に頼らない、未だ見ぬ新しいサービスの形に辿り着くのを楽しみにしたい。

Unsplash、まじ卍。

Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash


追記 UnsplashのWPプラグイン使ってみた

UnsplashのWordPressプラグインを使ってみた。エラーは出るけど一応使えるみたい。|きょうのはるきょ


※英語のみ。ダイジョブ、イージーイージー
※マジ卍の使い方まだわかってない

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