DIY用の蜜ろうクリームをDIYする

家具なんかをDIYした後、よくワトコオイルやブライワックスで仕上げたりしますが、日頃のお手入れなんかには蜜ろうクリームが大変役立ちます。
蜜ろうクリームを薄く塗り、拭き上げると、木目や色は仕上げたそのままで艶と撥水効果が復活してくれます。

蜜ろうとは
大雑把に言うとミツバチの巣を溶かして不純物を取り除いたやつ。🐝〜
蜜ろうはその名のごとく、蝋(ワックス)成分を多く含んでいるので、ろうそくや化粧品や家具用ワックスとして使われます。
蜜ろうクリームは、蜜ろうにオイルを混ぜて固めてやわらかくしたもの。

今回、普段の家具のお手入れで使っている蜜ろうクリームが無くなりそうなので、自作してみました。

用意するもの

  • 蜜ろう(お好きなものを)
  • 乾性油
  • 容器(塗料用の缶などがいいです)
  • 割りばし
  • 計量器
  • 温度計(なくても可)
  • 湯煎に使う鍋・水・ガスコンロ

基本的には蜜ろうを溶かしてオイルと混ぜて冷やし固めるだけ。簡単イージー。

オイルは必ず乾性油を使いましょう。亜麻仁(あまに)油や胡桃(くるみ)油などです。スーパーだとちょっと高いので事前にAmazonで買っておくのがおすすめ。
オリーブオイルなんかの不乾性油を使ってしまうといつまで経ってもベタベタのただの油になってしまいます。

さっそくやっていきましょう。


今回の蜜ろう

地元で養蜂をやっている友人が送ってくれた蜜ろう。(これで130g)
完全無添加無加工ですがとってもきれいなイエローです。お友達ありがと〜🎌

今回は蜜ろうの配合率は20%(クリームにした時やや固め)でいきますので、蜜ろう:乾性油の割合は1:4。亜麻仁油を360gに対して蜜ろう72gです。

72gはこれくらい。計量ついでに金槌で砕きました。
蜜ろうは常温では結構硬いです。売られてるろうそくよりも硬いと思う。
その気になればカッターや包丁で切れないこともないですが、刃にワックスがまとわりついて片付けが大変なので絶対に砕いたほうがいいです。
市販品の蜜ろうは粒状に加工してあるので計量しやすいですね。

日本製 みつろう100g – Amazon

今回の乾性油

Amazonで注文しておいたイタリア産亜麻仁油です。
純度の高い食用でたっぷり360g。スーパーと比べてかなりコスパいいですね。

イタリア産亜麻仁油 – Amazon

今回は全部使いますが、もし余ったら料理だけでなく、木製食器のお手入れなんかに使えます。アカシアのボウルとか、かさかさになってきたら軽くサンドペーパーをかけて亜麻仁油で仕上げましょう。美しい木目としっとりとした手触りが復活します。

缶はこれ

蜜ろうクリームづくりと保存を兼ねた缶(容器)を用意します。

今回はホームセンターの塗料コーナーで見つけたオイル缶(500ml)を使用しました。蓋付きで200円くらい。
口が小さい缶だと使うときにクロスなんかを突っ込みにくいので、このくらいのサイズがいいと思います。

湯煎するので、水漏れしなければ、まあなんでも大丈夫です。

新品の缶ってなんかいいよね。

蜜ろうを溶かす

さっそく湯せんしていきます。
缶の中に蜜ろうを入れて、湯せん温度70度を目安に温めます。蜜ろうの融点は60度あたりです。
お湯がふつふつしてくるくらいのタイミングで蜜ろうがだんだん溶けてきます。沸騰させると缶の中に水がボコボコ入ってしまうので気をつけましょう。

じわっと溶けてきます。

溶けるのたのしい

あらかじめ砕いておくと溶かす作業がスムーズです。

溶かしてみると結構少ない

数分で全部溶けました。
溶かしてみて気づきましたが、いくらか不純物があります。でも気にしないことにします。
気になる人は亜麻仁油と撹拌して粘度が下がった時に熱いまま濾すといいと思います。フィルターの目にもよるけど、そのままだとちょっと硬いかも。

亜麻仁油を投入

蜜ろうがすべて溶けきったら亜麻仁油を入れます。

固まる蜜ろう!

常温の亜麻仁油を入れたので、入れたそばから蜜ろうが固まっていきます。卵スープみたい。

ぐるぐる

割りばしでゆっくり撹拌しましょう。蜜ろうが飛び散ると片付けが大変だし、何より熱いです。
混ぜていると、次第に亜麻仁油の温度が上がってきて、固まった蜜ろうもすべて溶けます。

湯せんから上げる

あとは湯せんから上げて、缶の水気をしっかりと拭き取ったら数時間放置です。びしょびしょのまま放置すると缶が錆びます。スチールなので。

完成

数時間かけてしっかり冷ますと完全に固まりました。わーい。きれいな色。

(おいしそう)

正味432gの蜜ろうクリームが完成しました。容器を移さないので歩留まりがいいですね。片付けも楽でした。
これだけたっぷりあれば家具に塗り放題です!すてき!

仕上げにラベル貼って終わり🏆


蜜ろうクリームづくりまとめ

  • オイルに対して蜜ろうの割合は15〜20%。20%はやや固め。
  • 蜜ろうは70度くらいの湯せんで溶かす。
  • 口が広い缶に保存しておくと使いやすい。
  • オイルは必ず乾性油を使う。
  • 保存用缶を湯煎して作ると歩留まりが良くて、簡単かつ片付けがめちゃくちゃ楽。
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